株券アレコレ

株券電子化~そのニ

今年1月に株券電子化が実施されましたが、タンスに眠っている株券などはないでしょうか。今一度、株券がないかどうか確認してください。その上で、今回の株券電子化の手順についておさらいをしておきましょう。

[株券電子化;株券の名義確認]
自宅で本人名義でない株券を保管している場合、株主の権利を失う恐れがあります。ずっと昔に株券を相続や贈与で手にした方も多いと思いますが、株券の名義が誰になっているのか、きちんと確認する必要があります。

「株主総会招集通知」や配当金の「支払通知書」が、本人名義で届いていれば心配ありません。また、お手持ちの株券の裏側でも確認が出来ます。◆株主名、◆登録年月日(名義書換日)、◆登録印証の項目がありますので、「株主名」の欄の記載内容を確認しましょう。

株券を自宅や貸金庫などに保管している、いわゆる「タンス株」に関する対応については特に注意が必要です。この場合、証券会社に取引口座を開設し、証券会社を通じて証券保管振替機構(ほふり)に株券を預託するのが一番安全です。

証券会社では個人の手元に保管されている株券を安全に無料集配するサービスなども実施しています。株券の電子化に際して、株券自体は回収されませんし、預けていた株券が返却されることもありません。長年、親しんだ株券を手元に取っておくこともできますが、もちろん有価証券としての価値は無くなります。また、株券を手元に取っておく場合も、本人名義への書き換えなど、株券の電子化にともなう注意点は忘れずに確認しましょう。

株券電子化~その一

株券電子化が、平成21年1月5日より実施されました。
株券電子化(株式のペーパーレス化)とは、「社債、株式等の振替に関する法律」により、上場会社の株式等に係る株券を全て廃止し、株券の存在を前提として行われてきた株主権の管理を、証券保管振替機構(通称「ほふり」)及び証券会社等の金融機関に開設された口座において電子的に行うこととするものです。

[株券電子化のメリット]
(1.)株主メリット
◆株券を手元で保管することなどによる紛失や盗難、偽造株券取得のリスク排除
◆株式の売買の際、実際に株券を交付・受領したり株主名簿の書換申請を行う必要がなくなる
◆株式発行会社の商号変更や売買単位の変更の際に、株券の交換のため、発行会社に株券を提出する必要がなくなる

(2.)発行会社メリット
◆株主名簿の書換に当たり株券が偽造されたものでないか等のチェックを行う必要がなくなる
◆株券の発行に伴う印刷代や印紙税、企業再編に伴う株券の回収・交付のコスト等が削減
◆株券喪失登録手続を行う必要がなくなる

(3.)証券会社メリット
◆株券の保管や運搬に係るリスクやコスト等が削減
◆株主が株券を「ほふり」に預託する場合や「ほふり」に預託された株券を引き出す場合の手続を行う必要がなくなる

このように株券電子化は、株主、株式発行会社、証券会社の三者にとってメリットの大きいものです。しかし、その裏では、今まで株券の紙の原料を供給していた和紙会社はおまんま食いっぱぐれとなった経緯があります。

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